星に願いを

〜かんじんなことは、目に見えないんだよ。心で見なくちゃ〜

星の記憶

歳をとると、少年の頃のいろいろな記憶が走馬燈のように巡って、郷愁に駆られます。

私の場合は、宇宙に思いを馳せて、将来は天文台で働くんだと夢を膨らませた、天文少年だった頃の記憶ですね。

分からないなりに、ブルーバックスで相対線理論や素粒子論に触れ、ワインバーグの『宇宙創成 はじめの三分間』を読みふけったあの頃が、懐かしく思い出され、「そうだ!天体写真を撮ろう」と何故か思い立ちました。(笑)

昔は『天文ガイド』に載るような写真を自分が撮れるとは思ってもみなかったのですが、最近は、デジタルカメラの普及と、アマチュアでも大口径(25cm以上)の天体望遠鏡が何とか手に入るようになったようで、自分もやってみようかなと。

といっても、まだ仕事も忙しいし、遠征するのもあまり現実味がないので、星夜写真から始めようかなと思って、最近、カメラが良くなったらしい iphone を買い替えようかなと思ったのですが、見積もって見ると 20万弱となり、ちょっと考え中です。

とりあえず、天文知識もあやふやになっているので、お勉強から始めることにしました。最近、ギリシャ語を始めたので、ギリシャ神話もちょっと勉強してみようかなと思っています。

というわけで、こんな本を読んでみています。

今は、NASAをはじめとして、天体写真が無尽蔵にネットにアップされているので、わざわざ自分で撮らなくてもいいかなという感じですが、自分でレンズを向けてみると、リアリティがあるというか、少し宇宙との距離感が近くなるかなと。

といっても、ここは都心部なので、3等星がぎりぎり見えるかどうかです。とりあえず、もう少し星がみえるようにと思って、とあるYouTubeのチャンネル(※)で紹介されていた双眼鏡を手に入れました。

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さっそく覗いてみると、どうも「ひとみ径」がうまく眼に合わないなと、焦ったのですが、説明書をよく読むと、「繰り出し式目当て」と「視度調整リング」を取り違えていたようで、裸眼の場合は、繰り出し式目当てを引き出さないと、うまく焦点が合わないんですね〜。

幾晩か、星空を覗いていると、だんだん馴れてきて、うまく星像をとらえられるようになってきました。これで、6等星くらいまでは、何とか見られるようになりました。

試しに、iPhone 7 で、写真も撮ってみました。記念すべき、星夜写真1枚目。オリオンは、三ツ星があるし、1等星が2つ、2等星が5つなので、こんなに明るくても、星座のかたちがわかります。リゲルの方は隠れていますけど。

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初めての星夜写真

手持ちなので、プロキオンがだいぶブレていますが、こんなのでも、うれしいです。YouTubeで偶然オリオン座を通過して、銀河系外に飛び出していくビデオを見つけたので、イメージを重ねて、夢を膨らませています。

 

<Voyage to the center of the Virgo cluster>

太陽系から銀河系を飛び出しておとめ座銀河団まで行く仮想宇宙旅行の動画。M87に到達して終了する。途中で局所銀河群の銀河にも遭遇する。(原作は、カリフォルニア大学サンディエゴ校マイケル・ノーマン(Michael Norman)教授による)ー「天文学事典」(日本天文学会)HPより

 

星空に関心を持つようになると、いろいろ発見もあって、それも楽しいです。これは少し前ですが、アプリ「iステラ」の画面キャプチャです。ふとみると、天王星、太陽、金星、海王星、水星、木星土星がずら〜と並んでいました。内惑星は外合、外惑星は合に近いわけですが、実は、この時、火星は牡牛座にあって(天王星の左下すぐ)、太陽系の中で、地球だけがひとりぼっちだったんですよね〜。

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ちなみに、月も牡牛座。「ブルータスお前もか(Et tū, Brūte?)」です。(笑)

 

さて、この2日ほどは、双眼鏡で蟹座の散開星団プレセペを探してみました。ちょうど月齢18くらいで月がなく、風も強くまあまあ晴れていたので、どうかなと。蟹座は、双子座と獅子座の間の余り目立たない星座ですが、子犬座のα星プロキオンから辿ると、比較的簡単に見つかります。

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アプリ「iステラ」の画面キャプチャ

散開星団プレセペはM44というメシエ番号のふられた天体で、見かけの大きさが月や太陽の3倍もあります。私の双眼鏡の視野でいうと、だいたい7分の1くらいですかね。

下の星図は、iステラのキャプチャ画像と比べると、反時計回りに90度回転したイメージです。右下にプロキオン、右上に双子座のカストルポルックスが見えています。

プレセペは、この星図でいうと、ちょうど中心、γ星とδ星の中間辺り、すこし西より(右より)にあります。プレセペとは「かいば桶」の意で、北側のγ星と南側のδ星を2匹のロバと見なして、2匹が向かい合って、かいば桶の餌を食べているイメージです。

 

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File:Cancer constellation map.png - Wikimedia Commons

 

余談ですが、かいば桶をラテン語で調べると、praesaepe(プラエサエペ)が見つかりました。ちなみに praesaepiō(プラエサエピオー)は「前方に柵を巡らす」という動詞で、praesaepe には馬屋という意味もあるようです。

 

で、肝心の観測の方ですが、私は天文少年だったので、だいだいどんなイメージで見えるものか、経験的にわかっているので(笑)、「まあ、あれだな」という感じでした。

感覚的な話なのですが「あれだな」と「あれかな」はだいぶニュアンスが違うんですよね。都心部は、基本的に空が明るいし、多少は上層の雲がかかっていたりするので、クリアには見えないんだけど、確かにそこにあることは確認できるので、「あれだな」です。

「あれかな」というのは、視線の置き方で、見えたり見えなかったりするので、あまり確信が持てないときですね。「ビミョー」というやつです。それ自体、恒星ではない証拠みたいなものなので、そういう感じを楽しむ、というのもありでしょう。

ですので、始めての散開星団の観測としては、まずまずだったのではないかと思います。だいぶ、双眼鏡の扱いにも馴れてきましたし、当分はこれで楽しめそうです。

 

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プレセペ星団(M44)ーWikipediaより

プレセペ星団は、地球からの距離577光年、星数75(大望遠鏡では200以上)、年齢7.3億年くらいの比較的若い散開星団です。

 

<参考> 

 

(おまけ)

月も撮ってみました。iPhone7の標準のカメラは月を撮ると露光オーバーで、うまく撮れないのですが、アプリ「月撮りカメラさん」を入れてみたら、何とか撮れました。ちょっとズームし過ぎでぼけていますけど、感じだけ。

iPhone12だと、だいぶ綺麗に撮れるようなのですが、20万あると、そこそこの望遠鏡も買えそうなので、迷いますね〜。

 

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(※)

悲しい販売終了!ビクセンのコールマン8x32双眼鏡追悼レビュー Eng. Vixen Coleman 8x32 Binoculars Review - YouTube

Bosque(ボスケ)さん、いつも分かりやすい動画解説、ありがとうございます!