天地明撮☆彡

〜かんじんなことは、目に見えないんだよ。心で見なくちゃ〜

京都花山天文台の将来を考える会

京大花山天文台は、京都東山に建てられた、日本で2番目に古い天文台です。

ご存知の方も多いと思いますが、京大 岡山天文台の設立を機に、花山天文台は廃止されるということで、その存続を求める声が次第に高まっています。

それで、今、京大関係者をはじめ、京都市民、サポート企業などの働きかけで、花山天文台の周辺を、市民や子どもたちが気軽に天文に親しむことができるよう、天文ドームを持つ本館(建築家 大倉三郎設計)など既存の建物はそのまま保存し、プラネタリウム棟や、野外劇場、広場、店舗、カフェ、宿泊棟などを新設する、一大プロジェクトが進められようとしています。

私は、最近、公設の天文台が、アマチュア天文ファンに、望遠鏡を開放していたりするので、京都周辺でも、そういう施設があったらいいなと思って調べているうちに、このプロジェクトの事を知りました。

恥ずかしながら、私は知らなかったのですが、2020年1月、ライブツアーで来日中のクィーンのブライアン・メイ氏が花山天文台を訪れ、このプロジェクトへの力強いサポートのメッセージを残されたことが、大きなニュースとなったようですね。

実は、妻はクイーンの大ファンで、それほど天文に興味はないと思うのですが、ブライアン・メイが花山天文台を訪れて、存続へのメッセージを発信してくれたことは、当然のように知っていたので、ちょっと驚きました。(笑)

 

 

サポート企業などの協力で、基金も何とかスタートできたようですが、しかし、計画実現に向けては、まだまだ、大きな世論のバックアップと、資金的な裏付けが必要でしょう。

私も、このプロジェクトの概要を知るにつれ、京都東山に、アマチュア天文ファンや子どもたちが集える天文のテーマパークを実現できたらいいなと、強く思うようになって、先日、とうとう「京都花山天文台の将来を考える会」に入会してしまいました。

入会の記念に、花山宇宙文化財団編の『星を見つめて 京大花山天文台から』(京都新聞出版センター)も購入して、読み始めています。

 

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『星をみつめて 京大花山天文台から』(京都新聞出版センター)

 

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巻頭グラビアから。写真中央がブライアン・メイ

 私も、妻の影響で、クィーンのファンになってしまったのですが、この本の巻頭グラビアには、ブライアン・メイが訪れた際に本館天文ドームで撮った記念写真や、45センチ屈折望遠鏡の架台に書かれたサインなども掲載されていて、それだけでも楽しめますね。

 

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望遠鏡の架台にブライアン・メイのメッセージが

 

下記は、ブライアンメイのインスタグラムからの転載、ということです。

I'm supporting the observatory's fight to stay alive - a vital source of inspiration for a new generation of young amateur astoronomers - kids whose imagination catches fire when they experience this glorious heritage. KEEP KWASAN ALIVE !!!

日本語訳

花山天文台の存続への戦いを支援します。 子どもたちが、このすばらしい歴史をもつ天文台を訪れ、あこがれ、次世代の若いアマチュア天文学者のインスピレーションの重要な源となるように、花山天文台の存続を!

(巻頭グラビア P2より)

 

「京都花山天文台の将来を考える会」ですが、2口入会すると、年に数回、天文観望会に招待してくれるそうです。子どもは無料。同伴者も割引きしてくれます。

1口3000円/年 なので、興味のある方は、ぜひ入会されてはいかがでしょうか?

入会すると、天文台内に名前を掲示してくれるそうですよ。それだけでも、花山天文台と何か縁が結ばれたようで、うれしい気分になります。

 

花山天文台の将来構想については、以下の動画がわかりやすかったです。先日、京都市の財政が悪化しているとの報道がありましたが、もともと、補助金打ち切りという話で、市民と民間の力で何とか存続を模索しているプロジェクトですから、関係ないでしょう。事業主体の経営基盤を強めていくしかないわけですから。

京都市街の光害は、確かにマイナスですが、こんな大都市の近郊に天文パークが誕生すれば、パリのラ・ヴィレット公園のように、京都の新しい観光名所にもなるでしょうし、アマチュア天文ファンの国際会議や様々なイベント基地、子どもたちの天文宇宙への体験施設としてなど、活用に向けた夢が膨らみますね。

 

花山天文台・将来構想(ナレーション付き動画)(武庫川女子大学建築学科)より

youtu.be

【参考】

 

最後に、マンガ家の竹宮惠子さんのブログから。

私はマンガを読まないので知らなかったのですが、マンガ大好きの妻は、当然、竹宮惠子さんが、このプロジェクトの推進メンバーであることも知っていました。

『星をみつめて 京大花山天文台から』にも寄稿されていますので、ファンの方は読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディが、ブライアンに「​おまえは誰も読まないような、つまらん論文をせっせと書いてる」と突っかかるシーンがありますが、ブライアン・メイ、実は本当に宇宙物理学者なんです。

ブライアン・メイ、まさに天に二物を授けられた人、なんですね〜。

 

夜も更けてまいりました。今、午前4時40分です。ささやかながら、本プロジェクトの成功を祈って、乾杯しましょう!

最近のお気に入りは、バーボン「Four Roses」です。

ミュージックはもちろん、「Bohemian Rhapsody」(映画版オフィシャル)。

 

 

それでは、皆さんのご多幸を祈りつつ。おやすみなさい。