天地明撮☆彡

〜かんじんなことは、目に見えないんだよ。心で見なくちゃ〜

京都の綾部市で星空を撮ってきました

ブログに戻ってきて、初めての天文の投稿です。

前に書いていた時は、まだ天体望遠鏡も、天体写真用のカメラも持ってなくて、ちょっと口径の大きい双眼鏡を買ったところで、終わってたみたい。

ツイッター時代、天体写真の先輩諸氏にいろいろ教えてもらって、機材もまあ結構そろってきたんだけど、京都市街ではやっぱり空が明るすぎるし、うちはビルの谷間なので、星空の見える視界が狭くて、これからはちゃんと星の見えるところに出かけて行って撮影しようと、遠征地を探しているところ。

と言いつつ、怖がりで寒がりの私は、計画ばかりしてなかなか実行が伴わないのですが、今度、ゴールデンウィークの家族旅行で行った京都府の北部、綾部市で、初めて星空写真っぽいのが撮れたので、アップしておこうかな、と。

はくちょう座と天の川

しかし、なかなかパッとする写真というのは、むずかしいんですね~。なんとなく眠い感じになってる。(笑)PCで見ると、もうちょっと見栄えがしてたんだけどな。まあ、いろいろ試行錯誤して、やってみなきゃね。

これは、CANON EOS60D(天文改造)で、「スターリーナイト」という街明かりによる白かぶりを抑えるフィルターと、「Twinkle Star」という星に光条を付加してくれるフィルターを使って撮影したものです。レンズはCanonの35mm。だいたい40秒くらいの露出だったかな。

※望遠レンズに合わせて、サイズを選びます。

あと、今回のニューギアは、こちら。電子コンパス。私のマンションが南向きベランダなので、極軸合わせのためのツールは、いろいろ手に入れたのですが、これはパパっと極軸合わせが出来るので、今回のように露出が短めの撮影には、とても便利ですね。

 

で、とりあえず、天の川は写るのかなと思って、はくちょう座付近を撮ってみたわけです。RAW画像もあるので、レタッチすれば、たぶん浮き上がってくると思うけど、でもまあ、何となく撮って出しでも一応、天の川、写ってました。わかります? 綾部市でも、市街地から車で30分くらいのところなんですけど、まだまだ光害の及ぶところではあります。

 

次は、さそり座。8月くらいのさそり座に比べて、この時期のさそり座はずいぶん立っているんですね。ある意味、迫力を感じるかな。時間はちょうど深夜0時頃。山際の明かりが、綾部市街の明かりです。これくらい照らされると、天の川はちょっと厳しいですね~。

春の夜空に立ち上がったさそり座

さそり座の主星アンタレスの別名は「サソリの心臓」。カメラが天文改造なので、普通より赤味が強く出ていると思うけど、印象的な赤い星。個人的に大好きな星のひとつです。

最後は、遅ればせながら「春の銀河まつり」ということで、憧れのおとめ座銀河団付近を撮ってみました。ネットにアップされている写真は、よく見かけるけど、どこにあるのかちゃんと知らなかったので、撮影の勘をやしなうために、付近の星の配置を、一度よく調べて見たかったのです。

おとめ座銀河団の場所を調べてみた

銀河をひとつずつ、星座アプリで回りの星々との位置関係を測りつつ、位置を特定していったので、ちょっと時間がかかったけど、一眼レフ40秒露出くらいのこの写真でも、メシア天体はかすかに写ってくれてるし、マルカリアンの銀河鎖も、心の目で見れば(笑)大丈夫だったので、だいぶ正確に位置がわかったような気がします。

動画は、太陽系から銀河系を飛び出しておとめ座銀河団まで行く仮想宇宙旅行。M87(おとめ座A)に到達して終了しています。(原作は、カリフォルニア大学サンディエゴ校マイケル・ノーマン(Michael Norman)教授による)※下記、天文学辞典に掲載のリンクより

天の川銀河も、アンドロメダ銀河、おとめ座銀河団などと一緒に、おとめ座銀河団の一員だという話を聞いたことがあるんですけど、最後にもうちょっと俯瞰してくれると、お互いの位置関係がわかりやすいと思うんだけどな。でも、ちょっと楽しい。

 

 

astro-dic.jp

 

この日は、他に宿泊の方がおられず、駐車場貸し切り状態で、3時間ほど天体観測させていただきました。

22時に駐車場が消灯するほか、本館の駐車場側の照明も、気をきかせて消灯してくれました。何て親切なんでしょう。どうもお世話になりました。

この日は宿泊がうちだけらしく、駐車場貸し切り

ここは隣接地にフリーキャンプサイトもあり、温泉付きで、なかなかの好条件です。天体観測に申し分ない観測地と思いました。また、ちょくちょく利用させていただきますね~。

 

 

www.ayabeonsen.com